□  「釣りバカ日誌」実践編                            平成14年8月28日



 今年2度目の鮎釣りに行ってきた。私達の住んでいる地域の河川は、早い時期に台風6号・7号が来て川が濁流になって増水した所為もあり、その上冷水病が鮎に流行ったりして釣果が今年は殆んど上がらない。10年振りに会社内の鮎釣り好きな仲間6人と天然鮎を釣りに新潟まで行ってきた。

 出発は午前3時集合。日本海の村上市に近い「胎内川」に到着したのが6時ちょっと前。じっくり時間をかけて川の状態を観察する。鮎の「ハミ」の程度を確認するのがまず第一。釣り場を決めてから、一軒しかない「おとり」屋に行って「おとり」を手に入れて準備完了。小さな「おとり」の大きさに驚かせられた。小さすぎて、体力がなくて、しっかり「おとり」の役目をしてくれるのか不安だがその日の朝に川から捕ってきた「天燃鮎」の「おとり」だと聞いて安心する。

 研究熱心な鮎釣りの名人が早速河原で仕掛けを手ほどきしてくれる。できるだけ自然に「おとり」を泳がすために、糸などの仕掛けは軽くなければならない。針もシャープで小さ目で頻度を多く取り替えることが大切。勿論おもりはいらない。チャラ瀬の頭の箇所が好い釣り場。流れの強い川で釣るのと釣り方が違う。出来るだけ自由に「おとり」を泳がせて、河川の中の鮎と縄張り争いをして鮎を釣り上げる、「自然が、川が鮎を釣らしてくれる」原点に戻った鮎釣りの基本。心配していた小さな「おとり」も天然鮎だからぐんぐん泳いでいく。

 朝の7時頃に竿を出し、午後1時30分に昼食をして、20分位休み、夕方6時近くに大雨がくるまで結局かなり長い時間真剣に鮎釣りに興じていたことになる。鮎釣り上手な人も、下手な人も含めて皆それなりにキラキラした、本当に綺麗な天然鮎を釣り上げた。鮎が「香魚」といわれる理由も手にとって理解できる。ハマちゃんとスーさんの「釣りバカ日誌」、魚釣りの楽しさが分った人は、映画の楽しさが奥深く読み取れる事を発見したのである。

    

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